
私は施工会社にもいました。
設計コンサルにもいました。
だからこそ感じていることがあります。
それは、
管理組合には、本当の意味で「味方」と呼べる立場の人が少ない。
ということです。
だから私は、
「第三者アドバイザー」
という立場を選びました。
私は高校卒業後、最初に就職したのが中堅ゼネコンで分譲マンションの新築工事でした。同期は団地だったり工場だったりといろいろな現場でしたが、マンション建設ラッシュの時代だったのか私が行く現場はほとんど分譲マンションの新築工事でした。
その後、景気が不透明だったり、若かったこともあり建築業界を離れました。
転機が訪れたのはそれから7,8年経ってから。ちょうど自営でITの仕事をしていた時に高校の同級生から「改修工事の手伝いをしてほしい」と依頼があり、それが大規模修繕工事とのはじめての出会いでした。
それから10年以上調査診断、積算業務などを通じて「大規模修繕工事」に携わってきました。そんな時に「設計事務所で人を募集しているからどうか」というお誘いがあり、縁あってお手伝いすることになりました。それが「設計コンサル」というものでした。
設計コンサルでは調査診断だけではなく、設計業務や理事会、説明会対応など管理組合の前に立ったり、理事長の相談話をする機会もあり、建築の知識だけではなくマンションのことも理解する必要があるなと痛感しました。そしてもっとスキルアップが必要だとも感じてマンション資格のひとつである「管理業務主任者」を取得しました。
とてもやりがいがあり、好きな仕事ではありましたが私には新築工事の施工管理経験はあるものの肝心な「大規模修繕工事」の施工管理経験がまったくないことにジレンマをかかえていました。
もう年齢も40代を過ぎており、新しいことにチャレンジするにはあまり時間もないと思い、一発奮起、その会社を退職し大規模修繕工事専門の施工会社に転職することにしました。
施工会社では人不足だったのか、すぐに現場を任せられ毎日あわただしく過ぎていきました。新築工事では複数人ですすめる工事が大規模修繕工事では自分一人。何をするのも自分でやらなければならないうえに、居住者の対応もしなければならないなど、新築工事では絶対にやらないような作業も行いました。そして2現場目では小さいながら現場代理人を任され、すべて自分で遂行する責任を感じました。そして施工会社の立場を理解し、管理組合との関係についても設計コンサルではなかった新しい知識が吸収できました。
施工会社はいろいろと就業環境が劣悪と認識し、覚悟の上で転職しました。やはり、休日もあまりなく、職人さんが帰ってから事務作業をこなすような環境だったため2現場が完了したタイミングで退職することとなりました。
退職後、私としては好きな設計コンサルの仕事に戻ろうかと画策していた矢先、まったくそのタイミングでかの「談合問題」が報道されました。
そのニュースを見たとき、私が最初に考えたのは
「これから管理組合は誰を信じればいいのだろう?」
ということでした。
管理会社も設計コンサルも施工会社もどこも信じられない。ではその3社と利害関係にない完全な第三者がいれば信用してもらえるのではないか、相談相手、アドバイザーになれるのではないか。と考えるようになりました。
幸い、私には設計コンサル、施工会社の経験があり、どちらの立場にも立ったことがあり、管理会社の仕事をするための「管理業務主任者」資格も持っている。
それから、この「大規模修繕第三者アドバイザー」を名乗り、困っている管理組合様のお手伝いすることにしました。
私は
管理組合が安心して判断できるよう、
第三者の立場で公正にアドバイスすることを使命としています。
工事を進めるのは私ではありません。判断するのは管理組合の皆様です。
その判断を支える存在でありたい。
そう考えています。
2026年6月 大規模修繕第三者アドバイザー 川田 亮

