第三者アドバイザーは見た!

あるマンションで大規模修繕工事前の劣化状態把握の為調査診断をしたときのことです。
そのマンションでは外壁の劣化を調査するためにドローンを使って調査をすることになっていました。
ドローンが建物の外壁周辺を飛行し、高解像度カメラや赤外線カメラを使って、外壁の浮きや劣化、漏水が疑われる箇所を調査します。
足場を組まなくても外壁の劣化を確認できるため、近年では多くのマンションで採用されてきています。
通常、高層階の方は誰かにのぞかれる心配は近くに高層マンションなどなければ、その心配はありません。だからこそ、事前に何度も説明資料を配布するなどして注意喚起をしてから実施します。
ドローン調査が始まりしばらくした時、それは起こりました。
私はドローンパイロットの隣で劣化の状況を確認していました。そこへ女性が血相を変えて、私たちのほうへ駆け寄ってきました。
女性:「あなたたちドローン調査やっている人よね?」
私:「そうですが、どうされましたか?」
女性:「今、部屋で着替えしていて、窓の外で音がしたからカーテン開けてみたらドローンが居たのよ!!きっと撮影されてるわ、撮影しているのでしょ!」
私たち:「建物の外壁調査のために撮影しています。お部屋の中を撮影する目的ではありません。」
女性:「私○○階の○○号室だからついさっき撮影したと思うから、データ確認してあったら見ないで消して!」
撮影データを確認し、室内が映り込んでいる可能性がある画像は削除することをお伝えしました。
私は撮影データの編集には関わっていなかったため、ドローンパイロットに確認し、対象となる画像は確実に削除するよう依頼しました。
この経験から学ぶこと
ドローン調査は、調査段階で足場を組まずに建物全体を効率よく調査できる便利な方法です。
しかし一方で、居住者の皆様にとっては
「自宅が撮影されるのではないか」
という不安を感じることもあります。
そのため、事前説明や周知だけでなく、
当日も居住者の不安や疑問に丁寧に対応することが、
安心して調査を進めるためには欠かせません。

ドローン調査の様子
第三者アドバイザーから一言
このシリーズは、施工管理・大規模修繕コンサルティングの経験をもとに、現場で実際に起きた出来事を管理組合の皆様向けに分かりやすくお伝えしています。
実際の経験をもとにしていますが、個人やマンションが特定されないよう内容は再構成・匿名化しています。
GB English Summary
During a drone inspection before a condominium renovation project, a resident became concerned that her apartment might have been photographed while changing clothes. Although the drone was used only to inspect the building exterior, we immediately explained the purpose of the survey and ensured that any image that might have included the interior of the apartment would be deleted. This experience highlights that technical accuracy alone is not enough?clear communication and respect for residents’ privacy are essential for building trust during renovation projects.



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