第三者アドバイザーは見た!

あるマンションの大規模修繕工事での出来事です。
足場を設置すると、まず外壁全体を詳しく調査し、
補修が必要な箇所を確認します。
このマンションでは、外壁に多くのひび割れが発生し、漏水も確認されていました。
原因を調べるため、一部の仕上げ材を試験的に撤去したところ、
思いもよらないものが現れました。
そこには、
ひび割れを防ぐためのシーリング材がありました。
しかし、そのシーリング材は仕上げ材で完全に覆われており、、
建物の動きを吸収できない状態になっていました。
調査の結果から、新築当時の施工が影響していた可能性も考えられました。

結局、追加工事として、仕上げ面に新たなシーリングを施工することになりました。
この経験から学ぶこと
事前調査を行っていても、工事が始まって初めて分かる不具合は少なくありません。
だからこそ、追加工事が必要になるケースもあります。
管理組合としては「追加工事=施工会社の利益」
と考えるのではなく、なぜ追加工事が必要なのか、根拠を確認すること
が大切です。
また、施工会社も、原因を丁寧に説明し、
納得していただく努力が求められます
第三者アドバイザーから一言
施工管理、大規模修繕コンサルティングの経験をもとに、現場で実際に起きた出来事や教訓を、管理組合の皆様に分かりやすくお伝えするシリーズです。
※一部の記事は、個人やマンションが特定されないよう内容を再構成・匿名化しています。
「第三者アドバイザーは見た」は毎週土曜日更新しています。
🇬🇧 English Summary
During a condominium renovation project, an investigation revealed that cracks in the exterior walls may have been caused by issues dating back to the original construction. A sealant designed to absorb building movement had been completely covered by the finishing material, preventing it from functioning as intended. As a result, additional repair work became necessary after construction had already begun. This case highlights the importance of understanding the root cause of defects and making decisions based on technical evidence rather than assumptions.



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