~管理会社・設計コンサル・施工会社、それぞれの役割と違い~
マンションの大規模修繕工事を検討し始めると、多くの管理組合が最初に悩むことがあります。
「結局、誰に相談すればいいの?」
管理会社?
設計コンサルタント?
それとも施工会社?
名前は聞いたことがあっても、それぞれの役割の違いは意外と分かりにくいものです。
今回は、それぞれの立場と役割を簡単にご紹介します。

設計コンサルタント
主な業務は、
- 建物の調査診断
- 長期修繕計画との整合確認
- 設計・仕様書作成
- 工事施工会社の選定支援
- 工事監理
などです。
施工会社とは別の立場から工事内容を確認するため、第三者的な視点で助言、確認できることが大きな特徴ですが、施工会社の他に依頼するためコストは高くなる傾向があります。この場合は「設計・監理方式」で契約することが多いですが、「プロポーザル方式」契約も可能な場合があります。
施工会社
施工会社は、実際に工事を行う会社です。
足場の設置から補修、防水、塗装まで、現場で工事を進めるのが役割です。
工事中は
- 工程管理
- 品質管理
- 安全管理
- 居住者対応
など、多くの業務を担当します。
また、施工会社に依頼する場合は、第三者が施工の監理をすることはありませんので、この場合は、施工会社が調査・提案・工事までを一括して担当する「責任施工方式」での契約が一般的です。
管理会社
管理会社は、マンションの日常管理をサポートする存在です。
例えば、
- 管理費の管理
- 清掃や設備点検の手配
- 理事会運営のサポート
- 居住者対応
などが主な業務です。
マンションを日頃からよく知っているため、修繕工事の相談窓口になることも多くあります。
一方で、管理会社によっては、日頃の管理業務から修繕工事の計画までスムーズに引き継げる体制を整えている場合があります。
また、グループ会社に設計事務所や施工会社を持ち、修繕工事の提案や紹介を行うケースも少なくありません。
そのため、管理会社がどのような立場で大規模修繕工事に関わっているのかを理解しておくことが大切です。
どこへ相談するのが正解?
実は、正解は一つではありません。
マンションの状況によって最適な進め方は変わります。
例えば、
- まず建物の状態を知りたい
- まだ工事を行うか決めていない
- 見積を比較したい
- 工事内容が適正か確認したい
このような段階であれば、第三者的な立場の専門家へ相談するという選択肢もあります。
まとめ
大規模修繕工事は、多くの専門家が関わるプロジェクトです。
だからこそ、「誰が何を担当しているのか」
を理解しておくことで、管理組合はより安心して工事を進めることができます。
大切なのは、「どこへ頼むか」だけではなく、
「誰がどの立場でアドバイスをしているのか」を知ることです。
第三者アドバイザーから一言
私自身、施工会社と設計コンサルタントの両方を経験してきました。
それぞれの立場には、それぞれの役割があります。
だからこそ、
「どちらが良い」
ではなく、それぞれの役割を理解し、管理組合にとって最適な進め方を選ぶことが、満足できる大規模修繕工事につながると考えています。


マンション大規模修繕アドバイザー
建築積算士・管理業務主任者・1級建築施工管理技士
大規模修繕コンサルティング業務/現場代理人経験者

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